私たちの暮らしは大変便利で豊かになりました。しかし、身の回りには、食品添加物や農薬、空気中の排気ガス、ダイオキシン、水道水に含まれる発ガン物質のトリハロメタン、家庭内の殺虫剤や新健材など、今まで体験したことのない化学物質が何十万とあり、私たちはこれらに囲まれて生きています。そして、知らず知らずのうちにそれらの科学物質が身体に入り、私たちの身体はアレルギーや慢性疲労などの黄色信号を発し、悲鳴をあげています。
しかし、空気を吸わずには生きられず、科学物質を全く身体に入れないのは不可能なことです。私たちが自衛できるのは、自分の口に入る食べ物と飲み物だけともいえます。
ギリシャの医聖・ヒポクラテスも「汝の食べ物を医者とも薬ともせよ」と教えています。食べ物の質と食べ方に気を配ることで自分の健康を守ることができます。
科学物質に囲まれ、身体に負担がかかっている現代は、健康を自分で守る「健康自衛時代」です。
食品販売の大半を占め、私達たちが口にすることも多い加工食品は、その原料はほとんどが輸入品。その上食品添加物がたくさん使われています。
また旬のわからなくなった農薬たっぷりの野菜や、ポストハーベストが心配な輸入野菜も大量に出回っています。それらに含まれる食品添加物や農薬などの毒性物質から身を身を守り、少しでも身体の負担を減らすためには、無添加・無農薬の安心できる自然食品を選ぶことが大切です
一方、例えば同じ病原性大腸菌O-157が身体に入っても発病する人と発病しない人がいるのはなぜでしょうか。それは毒消しの力があるかどうか、身体の自然治癒力が強いか弱いかです。自然治癒力を高めるためには、体質を強化し、悪いものが入っても解毒する力をつけ、負担のかかっている肝臓、賢蔵を休ませてやることが大切です。
そのためには、食事に気を配ることはもちろん、身体に必要な、不足している栄養素を積極的に補うことです。それが身体全体のバランスを取り戻し、健康で生きていく力をつけることにつながります。